宮大工の鑿一丁から生まれた
木彫刻美術館・井波
瑞泉寺の再建に端を発し、宮大工の鑿一丁から生まれた華麗にして豪壮な井波彫刻と、その木彫刻職人たちが造りあげたまち井波。
彫刻工房と町家が軒を連ねる石畳の通りには、木槌の音が響き、木々の薫りが漂う。
通りには至るところに七福神や十二支などの木彫刻が飾られ、まちはさながらに木彫刻の美術館である。春には井波彫刻で飾られた曳山や屋台、獅子舞がまちを練り歩き、地域の安泰や五穀豊穣を祈る。地域の暮らしに根づく井波彫刻は、その高い技術力や芸術性を広く全国から認められ、今や日本の木彫刻文化の護り手となっている。